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下痢について | |||||||||
下痢はいろいろな原因で腸内水分量の増加や腸の運動が異常に大きくなる ことにより、便内の水分量が多くなって、水または泥状となった状態を いいます。 |
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★下痢のタイプと原因 | |||||||||
急性の下痢 | |||||||||
細菌、ウィルスなどの感染に対して有害物質を体外に排除しようとする 生体防御反応に基づくものが多いですが、暴飲、暴食、寒冷などから起きる 事もあります。 ストレスなどの神経性、アレルギーが原因の場合もありますし、まれに薬や 全身性疾患(心不全など)によるものもあります。 |
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慢性の下痢 | |||||||||
消化管の障害(胃や腸の手術後)や炎症(胃炎、大腸炎)、先天的な病気、 過敏性大腸症候群、全身性の内分泌異常など原因は多岐に渡ります。 |
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このようにひと口に下痢といっても、その原因は様々です。治療方法も単に 下痢を止めるという形ではなく、原因の疾患を治療したり、感染原因の治療 薬を使用する場合があります。 よって自己判断で市販の下痢止めを安易に使用するのは危険です。 激しくさしこむような腹痛や嘔吐、38度以上の発熱を伴う場合、また便が 黒っぽかったり、血が混じっている際には、すぐに受診しましょう。 あるいは、長引く下痢や便秘と下痢を繰り返すなどの症状があったら、一度 検査を受けましょう。 |
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★下痢のとき | |||||||||
日常生活の注意 | |||||||||
まず、心身の安静と保温です。そして、食事療法をし、体力の回復を 待ちます。下痢の中には観戦が原因の場合もあるので、排便後はよく 手を洗いましょう。 |
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食事で気をつけること(食事療法) | |||||||||
*下痢のときは湯ざまし、スポーツ飲料などで水分の補給を十分に とりましょう。 *下痢が回復してきたら、重湯、野菜スープ、酸味の少ない果汁などの流動食 からはじめ、次に体力の消耗を防ぐため、良質の蛋白質を十分にとります。 ビタミン、無機質も不足しないように注意しましょう。 *冷たい飲み物や食べ物、脂肪の多いもの(揚げ物、バター)、繊維の多い もの(ごぼう、たけのこ、海藻)、発酵しやすいもの(ケーキなどの 甘いもの)、消化しにくいもの(貝類、いか)、刺激の強いもの(香辛料、 コーヒー)などは極力避けましょう。 |
友愛薬局『ゆうあい通信』 を引用させていただきました。